初めての方へ｜開業時に必要な看板・販促物ガイド

開業の準備というと、物件契約や内装工事、メニューづくりが真っ先に浮かぶかもしれません。

でも、「お客様にお店を見つけてもらうための準備」はできていますか？

開業準備で看板や販促物が大切な理由

お店の存在を知ってもらうために、最初にお客様と出会う「きっかけ」をつくるのが看板や販促物です。

開業当日から集客をスタートさせるには、物件契約や内装工事と同じくらい、早めの準備が必要です。

看板は“24時間働く営業マン”

営業時間外でも店舗の場所や存在をアピールできるのが看板の強みです。

通りがかりの人に認知され、将来の来店につながることもあります。

信頼感や安心感を与える効果も大きく、特に初めて訪れるお客様にとっては、入店のハードルを下げる重要な役割を持っています。

販促物は来店前・来店後の両方で活躍

販促物は、来店を促すだけでなく、来店後のリピーターづくりにも効果的です。

オープン前はチラシやSNS告知で「行ってみたい」と思わせ、来店後はショップカードやパンフレットで「また行こう」と感じさせます。

季節イベントやセール時にも強力な武器になります。

看板と販促物は、オープン日だけでなく長期的にお店を支えてくれる存在です。

開業までの全体スケジュールとチェックリストの活用法

看板や販促物は、オープン直前に慌てて準備すると間に合わないこともあります。

特に屋外看板はデザイン制作や設置工事に時間がかかるため、開業日の2〜3か月前から計画を立てるのが理想です。

ここでは、物件契約からオープンまでの流れと、効率的に進めるためのチェックリスト活用法をご紹介します。

オープンまでの流れ（物件契約〜オープン後2週間）

開業準備は、大まかにいくつかのステップに分けて進めます。

特に看板や販促物は、発注のタイミングを逃すとオープン日に間に合わないこともあります。

ここでは、物件契約からオープン後までの流れを、時期ごとに整理しました。

それぞれの段階で何をすべきかを押さえて、スムーズに準備を進めていきましょう。

タイムライン例

限られた予算と時間で効果を出すための優先順位

開業準備では、すべての看板や販促物を同時にそろえるのは現実的ではありません。

限られた時間と予算で最大の効果を出すためには、お客様との接点が多い順に用意するのがポイントです。

基本は次の3ステップで考えましょう。

• お店の存在を知らせるもの
• 来店後の満足度を上げるもの
• 来店前後のフォローに使う物

お店の存在を知らせるもの（屋外看板）

まずは、店舗の場所を知ってもらうための看板を最優先で準備します。
これがないと、そもそもお客様にお店の存在を気づいてもらえません。
特に開業日からしっかり集客するには、オープン日までに必ず設置しましょう。

• 壁面看板
• 袖看板
• ポール看板（ロードサイド向け）
• 夜間営業の場合は照明付きタイプ

来店後の満足度を上げるもの（店内POP・メニュー）

屋外看板でお店に入ってもらえたら、次は店内での体験を充実させます。
注文や購入の流れがスムーズになり、滞在時間や購買意欲の向上につながります。

• メニュー表
• 価格表示
• 案内サイン
• 季節やイベント用の装飾POP

3来店前後のフォローに使うもの（チラシ・ショップカード）

最後に、来店前の集客や来店後のリピーター獲得に役立つツールを準備します。
オープン前は「行ってみたい」と思わせる告知チラシ、オープン後は再来店のきっかけになるショップカードやパンフレットが効果的です。

• オープン告知チラシ
• ショップカード
• パンフレット

まずは「お客様に見つけてもらう」→「満足度を上げる」→「再来店につなげる」の順で準備しましょう。
必要に応じて、立地や業態に合わせたアレンジも加えるとさらに効果的です。

チェックリストを使うときの注意点

開業準備では「やること」をリスト化すると、漏れを防げて安心です。
ただし、チェックリストは作るだけでは効果が半減します。
実際に行動につなげるためには、次の3つの工夫を加えましょう。

1. 期限を明記する

いつまでにやるかを書かないと、作業が後回しになってしまいます。
「発注」「納品」「設置」など、具体的な期日を入れてスケジュール化しましょう。

2. 優先度を分ける

すべて同じ重要度で並べると、どれから手をつければいいかわかりません。
必須項目（必ずやる）と任意項目（できればやる）を色分けや記号で分けておくとスムーズです。

3. 担当や発注先を記載する

誰が動くのかが決まっていないと、作業が止まる原因になります。
社内でやるのか業者に依頼するのか、連絡先や発注先もセットで書いておきましょう。

チェックリストは「やることのメモ」ではなく、「行動計画表」にして使うのがコツです。期限・優先度・担当者を明確にすれば、開業準備がぐっとスムーズになります。

開業時にそろえておきたい看板・販促物の種類

開業準備では「何から作ればいいの？」と迷う方も多いはずです。
看板や販促物は、お客様にお店の存在を知ってもらい、来店してもらうための重要なツール。
しかし、すべてを一度に用意するのは大変なので、役割や優先度を理解して計画的に準備することが大切です。

ここでは、初めての開業でも選びやすいように、用途別に代表的な種類と特徴をご紹介します。
あなたのお店に必要なものを整理しながら読み進めてみてください。

屋外看板（壁面・袖・自立型）

屋外看板は、店舗の存在を遠くからでも知らせるための“お店の顔”です。
特に車移動が多い立地では、開業日に間に合わせることが最優先。
デザインやサイズによって視認性が大きく変わるため、設置環境に合わせた選び方が重要です。

壁面看板

建物の正面や側面に取り付ける看板です。
お店の場所や業種をはっきり伝えるため、シンプルで読みやすいデザインが向いています。

• 建物正面からの視認性が高い
• 大きさや形状の自由度が高い
• 夜間営業の場合は照明付きがおすすめ

袖看板

道路や歩道から垂直に突き出す形の看板です。
建物の側面や2階以上に店舗がある場合に効果的です。

• 遠くからでも方向がわかる
• 狭い間口や2階店舗でも目立ちやすい
• 照明付きにすると夜間でも効果的

自立型（ポール看板）

店舗前や駐車場に独立して立てる大型看板です。
ロードサイド店舗や敷地が広い場合に特に有効です。

• 車通りの多い場所での集客力が高い
• 高さを出せるため遠くからでも見える
• 設置場所によっては許可申請が必要

屋外看板は「お店の存在を知ってもらう」ための最重要ツールです。
開業日の2〜3か月前にはデザインと設置計画を確定させましょう。

歩行者向けツール（A型スタンド・カフェボード・のぼり・バナー）

通りを歩く人の目線に合わせて設置できるツールは、「立ち寄ってみよう」と思わせるきっかけ作りに最適です。

日替わりメニューや期間限定キャンペーンの告知など、入れ替えがしやすいのも特徴です。

A型スタンド看板

折りたたみ式で持ち運びやすく、設置・撤去も簡単な看板です。
両面に表示できるため、往復の通行人どちらにもアピールできます。

• 飲食店のランチメニューや日替わりサービスに最適
• 店舗前や歩道脇に置くだけで設置可能
• 屋外対応の防水タイプもあり

カフェボード（チョークボード）

黒板に手書きでメニューやメッセージを書き込むタイプ。
温かみがあり、おしゃれな印象を演出できます。

• その日のおすすめやメッセージを自由に更新
• 小規模店舗やカフェ、雑貨店に人気
• チョークやマーカーで簡単に書き換え可能

のぼり

高さがあり、遠くからでも視認性の高い布製の広告ツール。
店頭だけでなく駐車場やイベント会場でも使えます。

• 「営業中」「セール」など一目でわかるメッセージに効果的
• 比較的安価で複数設置しやすい
• 天候や設置場所によって耐久性に注意

バナー（タペストリー）

縦長の布やビニールに印刷した広告。
壁面や柱に吊るしてスペースを有効活用できます。

• 季節やイベントごとのビジュアル訴求に最適
• 屋外・屋内どちらでも設置可能
• 軽量で持ち運びや保管がしやすい

歩行者向けツールは「気軽に立ち寄ってもらう」ための重要アイテムです。
開業直後はキャンペーン情報やオープン告知を積極的に掲示して、通りすがりの集客を狙いましょう。

店内POP・メニュー表・案内サイン

店内に入ったお客様が、迷わず快適に過ごせるようにするためのツールです。
商品やサービスの魅力をわかりやすく伝え、購買意欲を高める役割も担います。
「どこに何があるかわからない」「価格が見えない」という状態は、離脱や購入見送りにつながるため注意が必要です。

メニュー表

飲食店やサロンなどで必須となる、サービスや商品の一覧表。
文字の大きさやレイアウト次第で見やすさが大きく変わります。

• 写真入りでイメージを伝えると注文率アップ
• 季節や期間限定メニューも掲載可能
• 卓上型、冊子型、壁掛け型など用途に応じて選択

店内POP（商品説明パネル）

商品やサービスの魅力を短い言葉で伝える小型パネルやカード。
特に小売店や物販コーナーで効果的です。

• 「人気No.1」「おすすめ」など一目でわかる表示
• 写真やイラストで視覚的にアピール
• セールやキャンペーン時にも活用可能

案内サイン（誘導サイン）

トイレ、レジ、出口など、店舗内の位置を示すサイン。
お客様が迷わず移動できるようになります。

• 初めての来店でも安心感を与える
• 多言語表記やピクトグラムで外国人にも対応
• 大型店舗や複数フロアの施設で必須

店内ツールは「滞在中の快適さ」と「購入・利用のしやすさ」を左右します。
開業前にレイアウト図を作り、必要な表示物をリストアップしておくとスムーズです。

チラシ・ショップカード・パンフレット

店舗の情報を店外で広く知ってもらうための販促物です。
看板が「通りすがりの人への告知」だとすれば、チラシやカードは「持ち帰ってあとで思い出してもらう」ためのツールです。
開業前後の集客に大きく影響するため、内容や配布タイミングも重要です。

チラシ

開店日や場所、サービス内容、特典などをまとめて印刷し、ポスティングや配布を行う販促物です。

• オープン告知やセール情報に効果的
• 地域やターゲットに合わせた配布が可能
• 開業1〜2週間前から配布すると効果的

ショップカード

店舗の住所や電話番号、営業時間などを記載したカード。
名刺サイズで持ち歩きやすく、常連客の紹介や再来店促進に役立ちます。

• 配布やレジ横設置が簡単
• デザインで店舗の雰囲気を表現できる
• スタンプカード機能を兼ねることも可能

パンフレット

サービス内容や商品の詳細を写真付きで紹介する冊子や折りパンフレット。
特に単価の高いサービスや説明が必要な業態に向いています。

• サロンや専門店、住宅関連などで効果的
• 見やすく整理された情報で信頼感アップ
• 相談会やイベント時の配布にも活用可能

紙媒体の販促物は「持ち帰ってもらえる広告」です。
開業時は、看板と組み合わせて集客の相乗効果を狙いましょう。

依頼前に決めておきたいこと

看板や販促物を作る際、ただ「おしゃれにしたい」「目立たせたい」だけでは理想の仕上がりにならないことがあります。

事前に必要な条件や方向性を固めておくことで、デザイナーや制作会社との打ち合わせがスムーズになり、納期や費用面でも無駄がなくなります。

ここでは、開業準備中のオーナーさんが依頼前に決めておくべき4つのポイントを紹介します。

設置場所とサイズ

実際にどこに設置するかを決め、現地のスペースや周囲の状況を確認します。

サイズ感は、店舗の外観や通行人からの見え方を意識して検討しましょう。

• 設置予定場所の幅・高さ・奥行きを計測
• 周辺の障害物や他店舗との距離をチェック
• 道路からの視認性を考慮

デザインイメージ

色やフォント、雰囲気など、ある程度のイメージを伝えられると制作がスムーズです。

参考になる写真や、他店のデザイン例を共有するのもおすすめです。

• 店舗のコンセプトやブランドカラーに合わせる
• 遠くからでも読みやすい文字サイズと色の組み合わせ
• 写真やイラストを使用する場合は画質にも注意

掲載する情報

看板や販促物に載せる内容を整理します。

必要以上に情報を詰め込むと見づらくなるため、伝えたい優先順位を決めましょう。

• 店名、ロゴ、キャッチコピー
• 営業時間、電話番号、住所、SNS情報
• 特典やキャンペーン情報（必要に応じて）

納期と予算

開業日までのスケジュールと、制作にかけられる予算を明確にします。

特に看板は製作期間が長くなる場合があるため、余裕を持った計画が重要です。

• オープン日から逆算したスケジュールを作成
• 複数の制作物を依頼する場合は優先順位を決定
• 追加料金が発生しやすいポイントを事前確認

事前準備がしっかりできていると、デザインや仕様の決定が早まり、納期短縮やコスト削減にもつながります。

齋藤工芸が選ばれる理由

看板や販促物は単体でも効果を発揮しますが、店舗の外観・内装・印刷物などをトータルで統一感を持たせることで、集客効果は何倍にも高まります。

当社では、開業準備に必要なアイテムをワンストップで対応できる体制を整えており、初めての開業でも安心してお任せいただけます。

トータルデザイン対応で統一感のある店舗作り

看板、メニュー表、チラシ、ショップカードなど、デザインの方向性を揃えることで店舗の印象が一気にプロフェッショナルに。

別々の業者に依頼するとバラつきが出やすい部分も、齋藤工芸なら一括対応で統一感を実現します。

• 外観と内装に合わせた看板デザイン
• 配色やフォントを統一した印刷物
• ブランドイメージを高めるビジュアル提案

開業前から開業後まで一貫サポート

オープン前の告知から、オープン後の追加制作・メンテナンスまで継続的に対応。

「オープンしたら終わり」ではなく、長期的な店舗運営を見据えた提案を行います。

• 開業スケジュールに合わせた納品計画
• 必要に応じた追加ツールやリニューアル提案
• 集客効果測定や改善アドバイス

群馬県内の立地・集客ノウハウ

地元での実績が豊富なため、群馬県内のエリア特性や広告規制を踏まえた提案が可能です。

交通量や通行人の動線に合わせた看板配置など、実際の立地条件を最大限に活かします。

• エリア別の視認性や人通りの傾向を把握
• 群馬県内の看板設置に関する条例や規制の知識
• 地域イベントや季節要因を活かした販促提案

開業準備をスムーズに進めるために

開業に向けての準備はやることが多く、看板や販促物の手配もその一部に過ぎません。

しかし、これらの準備を後回しにすると、オープンに間に合わなかったり、集客のチャンスを逃してしまうこともあります。

ここまでの記事で全体像はつかめたと思いますが、「では自分は何から着手すればいいのか？」を明確にすることが大切です。